小説 鷹の口づけ


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パラレル 」
黒ファイ地球防衛軍

9.捕獲

2013.02.16  *Edit 

9.捕獲

黒鋼と正式に(?)付き合う事になったものの、ファイは複雑だった。
あれから黒鋼は7時間目のチャイムを話題にしない。記憶を消され、新たに記憶を植え付けられているのは間違ない。そうでも考えなければ、いくらお昼を一緒に食べていたからといって、ただの部活の先輩と後輩が、突然付き合う(しかもかなり前から付き合っていた事になっていた)事になどなる筈もなかった。
だから、ファイは一人で調べる事に決めた。
そして壱原侑子前理事長は長期の旅行に出ているという話だったが、まもなく夏休みを迎えるというのに、親戚の誰も連絡が取れていないというのもファイは気にかかっていた。尤も黒鋼は、
「あのババア、理事長辞めたのは旅行したかったからかよ」
などと文句を言っていたのだが。

期末テストが明日から始まる。テスト前最後の授業ということで、皆集中して臨んでいた。
放課後ファイは、出席日数の確認という口実で、理事長室を訪れた。今日は訓練がない日だからだろうか、ノックしてクラスと名前を名乗るだけで火星がドアを開けてくれた。ファイは言われたとおりソファに座ると、できるだけ慎重に話を切り出した。
「理事長先生、オレは2年のファイといいます。休みがちなので、テストの前に出席日数の確認をしたいのですが」
飛王は愛想よく微笑むと言った。
「あぁ、君がファイか。噂には聞いているよ。非常に優秀なのに出席日数が足りなくてやむを得ず留年したそうだね。心配するのも無理はない。火星、調べてあげなさい」
「はい」
火星はもう一人の秘書に調べる様告げると、ファイに紅茶を持ってきた。
後から思えばファイは少し警戒が足りなかった。火星が淹れたその紅茶には、睡眠薬が入っていたのだ。
ファイはソファに座ったまま眠ってしまったのだった。

奥の部屋からカイル先生と桜塚先生が現れた。
「やはり探りに来ましたね。黒鋼の方が来るかと思いましたが」
「あぁ、優秀だと言っても所詮ガキだな。女の方が扱い易くて良いだろう」
飛王は二人に言った。
「問題はこんなガキ共より前理事長だ。何とかして見つけ出し、始末しろ。このガキは星史郎、お前に任せる」
「わかりました」
星史郎は隠し扉を開けると、ファイを抱え上げ、中に消えた。







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