小説 鷹の口づけ


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パラレル 」
黒ファイ地球防衛軍

7.額に手を

2013.01.28  *Edit 

 7.額に手を


 黒鋼は一年生を連れて教室を出て理事長室へと向かった。カイル先生がまだ廊下に立っていた。黙ってその前に立つと、黒鋼と一年生の額にそれぞれ手を当て、何事か呟いた。
くらっと軽い目眩と共に頭がぼうっとしてくる。黒鋼は何とか意識を保とうと必死だった。
「行け」
カイル先生の声にハッとし、しかし術にかかっていない事に気付かれない様、黒鋼は慎重に廊下を進んで行った。

コンコン
保健室のドアをノックするのとほぼ同時に桜塚先生がドアを開けた。カイル先生から連絡が行っていたのだろう。桜塚先生は黒鋼から一年生を受けとると、黒鋼に言った。
「もう授業が終わる。今日はもう帰りなさい」
カイル先生がした様に、黒鋼の額に手を当てると、何事か呟いた。
「うっ」
黒鋼は思わず呻いた。カイル先生とは比べ物にならない程の強い力だ。
桜塚先生の表情が誰にも分からない程度に変わったのを、黒鋼もまた気付かなかった。


黒鋼は荷物を持って校門へと歩いていた。保健室から自分の教室に戻ると手に血が付いていた。手を洗い、荷物を持ったものの、釈然としなかった。あれは自分の血ではなかった。自分は怪我などしていない。考えながら剣道場の前を通り過ぎようとした時、黒鋼を呼ぶ声がした。
「黒鋼君」
一瞬だれか判らなかった。少し考えて、思い出した。剣道部マネージャーのファイだ。
ファイはそんな黒鋼を見て、怪訝な顔をしている。黒鋼は思い出した。ファイと待ち合わせをしていたのだ。
「黒鋼君どうしたの?約束どおり剣道場で待っていたら素通りしてくんだもん」
「あぁ、悪かったな。じゃ帰ろうか」
そう言うと黒鋼は歩き出した。ファイはその場から動けなかった。やはりあの音がした時何かあったのだろうか。それとも授業の後に皆が受けていたセンサーの様なものを上手く避けられなかったのか。そのセンサーは一人ずつ受けるのだが、さながらラッシュ時の自動改札機のようで、ファイは他の生徒に紛れて上手く避ける事が出来たのだった。
「おい、早く帰ろうぜ」
「うん、今行く」
ファイは一つの決心をした。








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