小説 鷹の口づけ


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パラレル 」
黒ファイ地球防衛軍

5.催眠

2012.12.19  *Edit 

5.催眠
 5時間目が終わり、ファイは剣道場へと向かった。二人が一緒にいてもおかしくない場所を待ち合わせ場所に、ということで選ばれた場所だ。
6時間目に武道の授業がないことは確認済みだ。黒鋼は既に来ていて、二人は教室棟がよく見える窓を選んで覗き込んだ。窓と言っても、剣道場には普通の窓はない。床に近いところに腰の高さほどの通気窓があるだけだ。だから二人は床に座って覗いていた。
「本当に、何か起きると思う?」
ファイが囁いた。
「さぁな、何かが起きてくれないと面白くねぇけど」
「そんな不謹慎な」
ファイは顔をしかめた。黒鋼はクスリと笑うと言った。
「お前、しかめた顔も可愛いな」
ファイは真っ赤になった。言い返そうとした時、黒鋼が外の様子に気付いて言った。
「おい、みんな理事長室に向かってるぞ」
「本当?」
「見ろ、あの廊下の突き当たりは理事長室だ」
見れば、教室から廊下へと人の波が続いている。全校生徒が理事長室に入るとは思えない。
「理事長室の中に部屋があるんだ!」
黒鋼は興奮してそういうと、理事長室に向かって走り出した。慌ててファイもそれに続く。しかしすぐに疲れてしまい、歩き出してしまった。
ファイが歩き始めたことに気付いた黒鋼は、踵を返すとファイを抱え上げ、再び理事長室に向かった。
「あの、黒鋼君・・」
ファイは恥ずかしくて顔から火を噴きそうだ。
「黒鋼、だ」
黒鋼はそれだけ言うと、校舎には入らず理事長室の窓の下の茂みに隠れた。
飛王の声が聞こえる。秘書の火星も一緒のようだ。
「今日はマシンガンを中心に練習させろ。ここのところ演習中に死ぬ奴が多い。くれぐれも死なせないように。保護者への言い訳を考えるのも面倒だからな」
「わかりました」
物騒な言葉に二人は顔を見合わせた。少しでも動けば唇が触れそうな距離に、ファイは緊張して息を止めていた。そんなファイに全く気付かず、黒鋼は言った。
「やっぱりな。きっと、催眠術か何かを使って操ってるんだ。記憶操作とかしてるんだろうな、覚えてねぇって事は。廊下で生徒に紛れるんだ。歩けるか?」
「うん」
ファイはやっと地面に降ろされると、そっと黒鋼の後をついて廊下へと移動した。



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