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小説 鷹の口づけ


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堀鍔学園」
堀鍔学園(短編)

モーニングコーヒー

2011.01.05  *Edit 


ジリジリジリジリ・・・・
目覚時計が鳴り、ファイは眠い目をこすりながら右手を彷徨わせた。
「んんっ・・・」
ピッ!
なんとか目覚ましを止め、ゆっくりと起き上がる。まずはマグカップを両手に持ち水を注ぐとコーヒーメーカーに注ぎ入れた。フィルターを取り出してセットする。
ブルーマウンテンの缶の蓋を開け、中に入っているスプーンで一杯、フィルターに入れた。
パチン
そして昨夜好みの厚さに切っておいた食パンをトースターに放り込む。
ピッ
スイッチを押すとファイはやっと洗面所に向かった。
ジャー
勢い良く蛇口から水が出て来る。ファイは両手で水を掬い顔を洗った。
髪を梳かし、撥ねている部分に寝癖直しのミストをかけた時、トースターが出来上がりの合図を鳴らした。
もう一度髪の毛を確認したファイは、トースターのスヌーズ機能が働く前にパンを取り出そうと慌ててキッチンへと向かった。
ピンポーン
ガチャガチャ
呼び鈴と鍵を開ける音がして、黒鋼とユウイが入って来た。
「おはよう、ファイ」
「おはよ、黒様、ユウイ」
「おう」
「もうちょっとだから、ちょっと待ってね」
「あぁ」
ファイを待つ間にユウイがスクランブルエッグを作り始めた。黒鋼がパンを取り出し新しいパンに入れ替えるとマグカップにコーヒーを注いだ。
「なんだこりゃ」
驚いた黒鋼はファイに呼び掛けた。
「おい、何の実験だ?」
「何が?」
着替えながら答えたファイに黒鋼は言った。
「これだ」
黒鋼がマグカップを指差し、ユウイが何事かとのぞき込んだ。
「ファイ!コーヒーの粉入れた?」
ユウイも驚いて声を上げた。
「え?入れたよ」
何を言ってるんだとばかりに言いながらカップの中を覗き込んだファイは叫んだ。
「うそっ!何これ?」
コーヒーメーカーに出来上がっていたのは、カップの底が透けて見えるほど薄いコーヒーだったのだった。
「何杯いれたんだ?」
「多分二杯・・・」
シュンとしたファイに黒鋼は言った。
「判ったから支度を続けろ」
「うん・・・」
ファイの後をユウイが追いかけてきた。
「ファイ、今日の黒鋼は機嫌良さそうだから大丈夫だよ」
にっこりと微笑まれて、ファイはホッとして言った。
「黒様何か良いことがあったのかなぁ?」
「うん。ファイが支度を始めてたのが嬉しかったみたいだよ」
ファイは恥ずかしそうに微笑んだ。


END





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