小説 鷹の口づけ


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本誌沿い

しあわせ

2010.07.26  *Edit 

「幸せには足がついてるんだって。だからちゃんと掴まえておこうとしてもいつの間にか何処かに行っちゃうんだって」
縁側に座って夕焼けを見ていたファイのつぶやきに、黒鋼は刀の手入れをしていた手を止めた。
まるで現在(いま)の幸せはたった瞬間(いま)だけだとでも言うような口振りで、黒鋼は眉間の皺を増やした。
じっと見つめるとファイは困ったように微笑んだ。黒鋼は小さく溜め息を吐くと口を開いた。
「違うだろ」
「え?」
「幸せが逃げちまうんじゃねぇ。幸せは引き寄せて掴むもんなんだ。自分の腕で、しっかりとな」
そして刀を置くとファイの側へと移動した。
「どうせ馬鹿な事考えてるんだろ?」
「んー。馬鹿な事って?」
「例えば現在(いま)の幸せはいつかは終わる、とかだ」
一瞬強張ったファイの表情に黒鋼はまた溜め息を吐きファイの耳元に口を寄せ囁いた。
「お前の幸せは俺が掴まえて絶対に離さねぇ。だから安心して幸せでいろ。わかったな」
ファイは真っ赤になって顔を伏せた。
「・・・ありがとう」
「わかりゃいい。そら、こっち向け」
「ん?」
顔を上げると唇が降って来た。
優しい優しいキスに、オレ、幸せだなぁ、とファイは思った。


END

ーーーーーーーーーーー

日本国の、二人の住まいにて。









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~ Comment ~

NoTitle 

なんだかすごく心があたたまる作品ですね><

憧れますw
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