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ユウイの告白1・2
2010.12.05【 堀鍔学園(つづきもの)】
新たに調理実習の講師となったユウイは、職員宿舎に住む事になった。ファイ、黒鋼と並ぶ部屋の隣が空いていたので、一時的に荷物を置いていたファイの部屋からスーツケースを移動した。荷物はたった一つ。ほとんど身一つで来日したようだった。「ユウイ、同室に出来なくてゴメンね~」ファイが残念そうに言った。いくら双子が細いとはいえ、毎日一緒に寝るにはベッドが小さすぎた。ユウイは笑って言った。「気にしないで。あれじゃ...全文を読む
ユウイの告白3
2010.12.10【 堀鍔学園(つづきもの)】
ピンポン玄関のチャイムがなり、ファイがドアを開けるとユウイが立っていた。まだ完全に乾き切っていない髪のまま、難しい顔をしている。ファイは驚いてユウイを部屋の中に入れた。「どうしたの?まだ髪が濡れてるじゃない!」そう言うと自分が使っていたばかりのドライヤーのコンセントを差し直し、轟々(ごうごう)とユウイの髪を乾かし始めた。乾かしながら、ユウイの表情から大事な事を話しに来たのだと判った。「ユウイ、話っ...全文を読む
ユウイの告白4
2010.12.15【 堀鍔学園(つづきもの)】
「黒様、オレ達」「黒鋼先生、おれ達」「貴方が好きです!」 此処は黒鋼の部屋。二人は早速黒鋼に告白しに来たのだった。黒鋼は驚いて二人を交互に見ていたが、ニヤリと口の端を上げるとユウイに言った。「なんだよ、おまえ喋っちまったのか?」ファイは驚いた。「じゃぁ黒様ずっとナイショにするつもりだったの?」黒鋼はしれっとした様子で答えた。「当たり前だろ。恋人に浮気しましたなんて言う馬鹿がいるかよ」そりゃそうだ。...全文を読む
ある日の夕飯
2010.12.20【 堀鍔学園(短編)】
隣の部屋からいい香りがして来る。ファイが夕飯を作っている様だ。今日は何の料理か、香りで判らなかった黒鋼は、カラーボックスを横にどかすと隠れていた穴に声を掛けた。「おい」ほんの少しの間があって、そこからファイが顔を出した。「なぁに、黒ぽん」「飯、何だ」ファイはクスリと笑うと言った。「 だよ。黒様一緒に食べる?」「あぁ」短く返事をした黒鋼はどかしたカラーボックスを元に戻すと、立ち上がった...全文を読む
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